法政アクティブリサーチ 第23~26回(濱中クラス)

日時:2018年5月16日・30日(水)
場所:4号館509教室
担当者:濱中新吾
クラスのテーマ:中東和平問題に取り組む自治体の調査

 第23回~26回は報告書の作成を行った。

 最初に濱中クラスのプロジェクトに関わる英語論文の輪読を行った。

  • Ifat Maoz (2000) "An Experiment in Peace" Journal of Peace Research 37(6)721-736.
  •  E.Sahliyeh and Z.Deng (2003) "The Determinants of Paletinians' Attitudes toward Peace with Israel" International Studies Quarterly 47: 693-708.

  受講者は分担して全訳を作成し、論文内容の吟味を行った。この活動により、中東和平プロジェクトのホームステイ活動に理論的・実証的背景があることを認識できた。

 続いて9人の履修者を3つのグループに分け、それぞれ「中東和平問題の歴史的背景班」「綾部市班」「京丹後市班」で報告書を執筆するように指導した。「中東和平問題の歴史的背景班」はクラス外活動で図書館での調査を行い、中東和平プロジェクトのバックグラウンドになる知見を文書化した。
 「綾部市班」と「京丹後市班」はそれぞれフィールドワークによる聞き取り内容をもとにした報告書の執筆を行った。

 二週間のクラス外活動で各々が執筆した報告書を持ち寄り、編集を行った。その際、受講者の間で問題設定と結論を作った方が良いというアイデアが出たので、それぞれ1頁程度で収まるよう原案を作成した。原案を元に受講生全員で議論をし、最終版を確定させた。これにより、濱中クラスの報告書はフィールドワーク報告に留まらず、学術的知見に基づく問題設定と、知見に沿った結論を伴うものとなった。