濱中クラス所属学生向けのアナウンス

濱中クラス所属学生各位
 クラス分けはまだ実行されていませんが、当クラスに配属される予定の学生はおおよそ決まっているので、その学生さん達に通知します。

 濱中クラスでは最初のセッションで映画を観ます。観る映画は、
土井敏邦『届かぬ声:パレスチナ・占領と生きる人々』です。パレスチナ問題のドキュメンタリー映画です。4巻シリーズと重厚なので、観るのは一部分だけになります。

 この映画を観た次の週から、文献輪読セッションに入ります。読む文献は、
臼杵陽(2013)『世界史の中のパレスチナ問題』講談社現代新書、です。始まるまでに購入しておいて下さい。

 平行して、フィールド調査の計画をみなさんに作成してもらいます。訪問先やインタビュー相手の選定から窓口との折衝、日程調整の連絡、(宿泊を含める場合は)宿泊施設の手配等、すべて皆さんにやってもらいます。私は最初の情報を提供するだけです。
 私のクラスにはARスタッフの澤田侑子さんが居るので、澤田さんにフィールド調査について相談するのが良いと思います(過去にゼミ合宿で沖縄に行っています)。

 臼杵(2013)を読み終えたら、春休み中の宿題としてSahlie & Deng(2003)という英語論文を読んでおいてもらいます。この論文はパレスチナ人を対象とした世論調査データを分析したものです。第5セメスターに彼らが使用したデータと同じものを皆さんに提供するので、SPSSで再現分析(レプリケーション)を行います。この活動により、中東和平に対するパレスチナ人の「真意」を推定します。

 中東和平問題に対して日本政府や地方自治体は何ができるでしょうか。外務省の「平和と繁栄の回廊」構想がどのようなものであり、どの点が評価できて、どの点を批判すべきかを皆さんが検討してみましょう。