法政アクティブリサーチ 11・12回 (濱中クラス)
法政アクティブリサーチ 第9・10回 (濱中クラス)
日時:2018年11月14日(水)
場所:和顔館 316教室
第9・10回 濱中クラス
テーマ:政治学のサーベイ実験/11月28日の準備学習
第9回は河野(2018)に所収されている「他者への支援を動機づける同情と憐れみ」と「日本における「観衆費用」と対外政策論」を講読した。4セメスターでは政治思想史や国際政治における交渉理論と紛争といったトピックについて未履修であるため、各論文の背景となる前提知識について、担当者が講義をした。すなわちロールズやアレントの政治思想史的位置づけや、交渉の失敗としての戦争といった議論や観点である。
第10回は11月28日に行われる「地下鉄サリン事件に関するアクティブリサーチ」の準備学習として、受講生側の報告や役割分担、グループディスカッションの代表者選出などを行った。報告のための論題や準備リサーチの手順などについてクラス所属学生が主体的に議論をした。
法政アクティブリサーチ 第7・8回 共通授業
日時:2018年10月31日(水)
場所:和顔館 B209教室
第7回 共通講義
テーマ:紛争解決における交渉
第7回は共通講義として、ワークショップ活動を行った。外部講師として興津慶氏(アルク行政書士総合事務所/龍谷大学大学院法学研究科修士1年)が参加し、「紛争解決における交渉」ゲームを行った。ADRというのは、Alternative Dispute Resolutionの略で、訴訟になる手前で、当事者同士で紛争を解決する制度のことである。ADRの事例としてこのワークショップでは参加者が自治体の市長となり、「必要ではあるが受け容れ困難な施設」すなわちNIMBY(Not in my backyard)な施設の受け入れ先を決定する交渉のロールプレイを行ってもらった。
ロールプレイは40分間実施し、この間に市長となった参加者は5人一組で交渉を行う。それぞれの自治体のある県の条件や環境はそれぞれ異なっており、参加者は所与の条件・環境を比較検討しながら、組となった参加者同士と交渉していく。40分以内にどこかの自治体にNIMBY施設を引き受けてもらうよう、お互いに説得し合うのである。この時、参加者は二つの教室に別れている。これは興津氏のロールプレイに実験的要素を加えるためである。ひとつの教室にはハーバード流交渉学といわれる技術のエッセンスとなる寓話を伝え、もうひとつの教室には何も伝えていない。このワークショップの目的は、ハーバード流交渉学のエッセンスを伝えた教室と伝えなかった教室で交渉の決定過程や参加者の満足度、および決定方法に違いが見られるか否かを測定することなのである。
参加した学生にはワークショップ実験終了後、ハーバード流交渉学の内容を全員に伝え、ADRにおける交渉の意味を理解してもらうように努めた。実験による発見のひとつは、交渉学のエッセンスを伝えた教室では説得と合意による意思決定を行った班が多数を占めたのに対し、伝えなかった教室では議論を尽くすものの最終的な決定は多数決によって行っていたことである。法学部の学生はこれまでの学校教育を通じて、「条件を比較考量し議論を尽くしつつも最終的には多数決を行う」ことが意思決定のスタイルであると考えているようだ。しかしながら交渉学のエッセンスを伝えることで、参加者それぞれがwin-winの関係を作り上げる状態を考え、全会一致になるような交渉プロセスを担うように、その行動が変化したのである。
日時:2018年10月31日(水)
場所:21号館 101教室
第8回 共通講義
法政アクティブリサーチ 第5回(濱中クラス)
日時:2018年10月17日(水)
場所:和顔館316教室
担当者:濱中新吾
クラスのテーマ:政治学のサーベイ実験
河野勝(2018)『政治を科学することは可能か』中央公論新社に収録されている「なぜ安倍政権の支持率は復活するのか」と「何が憲法改正を躊躇させるのか」を輪読した。
報告後、安倍政権の支持者のうち一部がイベントの際に不支持に廻りまた支持に戻る動きへの理由付け、保守寄りの人々ないし左派やリベラル勢力に厳しく批判的な人々の具体的イメージ、相関関係、ロジスティック回帰分析という分析手法、といった事柄について質問と討議が行われた。
クロス表を基にした2変数の相関関係についてはカイ二乗値からクラメールのVを計算することで求められることを講義した(写真)。
法政アクティブリサーチ 第4回(濱中クラス)
日時:2018年10月3日(水)
場所:和顔館316教室
担当者:濱中新吾
クラスのテーマ:政治学のサーベイ実験
報告後、サーベイ実験のデザイン、質問項目の文言、論文にあるジャーゴン(専門用語)、政治現象におけるバンドワゴンとは何なのか、「安保法制成立における存立危機事態と言う概念が総理の行動を縛っていた」という著者の解釈の意味、といった事柄について質問と討議が行われた。
「バンドワゴン行動の政治経済分析」とともに肥前洋一編(2016)『実験政治学』勁草書房に所収されている第4章「多数派形成に関する調査実験」[村上剛・荒井紀一郎・河野勝]も講読した(写真は講読中の様子)。
法政アクティブリサーチ 第2回(濱中クラス)
日時:2018年9月26日(水)
場所:和顔館316教室
担当者:濱中新吾
クラスのテーマ:政治学のサーベイ実験
サーベイ実験に基づく政治学研究の紹介(実験政治学の研究紹介)を行った。
具体的にはHamanaka(2018)をプレゼンテーションし、従来型の政治学や計量政治学との違いを説明した。
来週以降は河野勝(2018)「政治を科学することは可能か」中央公論新社を輪読する。そのため報告分担を決定した。
文献:Hamanaka, Shingo 2018. "Sensitivity to Casualties in the Battlefield: The Case of Israel." Asian Journal of Comparative Politics 3(1): 46-60.
